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仇討(1964) のクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 仇討(1964)
製作国
上映時間103分
劇場公開日 1964-11-01
ジャンル時代劇,モノクロ映画
レビュー情報
ズシリと重い時代劇です。中村錦之助演じる主人公新八は些細な事から上役と果し合いとなり、その弟まで二人を斬り捨ててしまう。新八にしてみれば、武士らしく正々堂々と勝負に臨んだまでのこと。そんな新八を藩全体がよってたかって死に追いやろうとする。藩の名誉、面目を絶対的なものとする当時の武家社会の非情さ、そして下級武士に生まれた悲劇を名匠今井正は力強くリアルなタッチで描いています。このような世間体を重んじる非情な体質は、日本の政界や大企業に今だ根強く残っている闇の部分と言えるのではないだろうか。死を覚悟に太刀の刃引きをするシーン、湯につかり武者追いの歌を歌うくだりなど、新八の穏やかな表情が胸を打つ。ラスト、竹矢来の中での仇討シーンは凄惨を極めており、新八の心情を察すると言葉が出ない。たしかに、話が前後する展開で若干滞りがちなんですが、錦之助の迫真の演技にこの壮絶なラストシーンで補って余りあると思います。
光りやまねこさん 8点(2004-08-08 10:44:17)
その他情報
作品のレビュー数 10件
作品の平均点 7.10点
作品の点数分布
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作品の標準偏差 1.51
このレビューの偏差値 53.93
※この作品のどの当たりの点数に位置するかを表した値
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