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マークスの山 のクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 マークスの山
製作国
上映時間138分
劇場公開日 1995-04-22
ジャンルドラマ,サスペンス,犯罪もの,ミステリー,刑事もの,小説の映画化,バイオレンス
レビュー情報
オープニングの雪山のシーンから、タイトルが表示されるまでの一連のシークエンスは秀逸。高村薫の同名小説の映画化なんだが、これが一回見ただけではどうにもわかりづらい。(原作は未読) おそらく小説では登場人物も多種多様で、著者の思想もかなり盛り込まれているものと思われる。冒頭の組員殺害のくだりは良いとして、途中皇民憂国の会なる者が刑事を刺したり、さてまた組員の発砲を絡めたりでこれらが話しをややこしくする。本作では重要であるはずの、内ゲバ時代における人間模様が浮き彫りにされておらず、警察内部のゴタゴタとか本筋とは関係のないところを描き過ぎている。映画は小説とは鑑賞スタイルが違い、劇場で一回見て観客が満足するかどうかで決まる。しかも2時間前後という枠組の中で、必要でないものをいかに削り落としまとめ上げるか。そのために脚本というものがあるわけだから。それと、はねっ返り刑事役の中井貴一はミスキャストでしょう。この人、生真面目なエリート役が似合い最後まで違和感がつきまとった。サスペンスの題材としては申し分なく、しかも独特のもの悲しさを放っていただけにもったいない作品です。
光りやまねこさん [映画館(字幕)] 5点(2005-11-20 23:46:31)
その他情報
作品のレビュー数 14件
作品の平均点 4.86点
作品の点数分布
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117.14%
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3214.29%
417.14%
5535.71%
6428.57%
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作品の標準偏差 1.64
このレビューの偏差値 50.53
※この作品のどの当たりの点数に位置するかを表した値
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