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サーカス(1928) のクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 サーカス(1928)
製作国
上映時間71分
ジャンルコメディ,サイレント,モノクロ映画,ロマンス
レビュー情報
サーカスを舞台に、エンターテイメント的な構成でまとめた傑作。一見すれば、観賞者を笑わせる為だけにしか見えない滑稽な様子も、実は隠れたメッセージ性として“束縛を嫌いまた自由を”…と言う風刺を、さりげなくレトリック表現を用いて描いたのは、どこまでもチャップリンらしい。そして完成された個々の描写は、可笑しさの中に垣間見える喜怒哀楽の表現を豊かに見せる。子供が握っているパンを食べてしまう…あの僅か一片のシーンに1カ月半をかけて撮影し、完全無欠の創作精神としてこだわり続ける…。だからこそ、代役も合成も行わずに700回以上にも及ぶ綱渡りの曲芸を、命賭けでやって退けたチャップリンこそ偉大なる映画人と言えるのでしょう。ちなみに、足が悪かったチャップリンがそれを隠す為に生み出した独特な歩き方…、ラストシーンでいつもながらに独り歩き去る容姿は、それまでのユニークで滑稽な様子とは対照的な故深く印象に残ります。
_さん 10点(2003-12-08 20:29:55)(良:1票)
その他情報
作品のレビュー数 65件
作品の平均点 7.92点
作品の点数分布
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557.69%
669.23%
71320.00%
81726.15%
91320.00%
101116.92%
作品の標準偏差 1.46
このレビューの偏差値 59.74
※この作品のどの当たりの点数に位置するかを表した値
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