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《ネタバレ》 ただの伝記映画だと思って観たのですが、どちらかと言えばジャンヌの精神性に焦点を当てた作品だったので、思い描いていたジャンヌ像とは異なる印象。神の啓示を受けたと云われるジャンヌも、それは神の言葉ではなく自身の心の声であった…と新説したかったのか、はたまた彼女の考えなり行動の矛盾を突きたかったのか…、ちょっとイマイチ不明瞭。これを観ると、なんかジャンヌ・ダルクがただイッちゃてるアブナイ人の様も見えなくはないのですが…、実際ジャンヌ(ジャネット)の少女期特有の精神不安でヒステリックに陥っていた…と言う説もあるので、後半の回想シーンからジャンヌの行動・思考を探究するかの様に、真っ向から否定していくラストの火刑までの流れは実に興味深い所。…ただ、本当に自我の葛藤があったのかは定かではない為、ジャンヌ自身が自分の世界に入り込み過ぎる後半の演出に、どうも着いて行けませんでした。あまりにも有名な“ジャンヌの悲劇”なだけに、これからどうなるのか…と言う興味が無いに等しい為、彼女についてまだ知らない部分を中心に描いて欲しかった気はする。
【_】さん 6点(2004-09-25 00:26:39)
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