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《ネタバレ》 喜劇の芝居「寛一とお宮」をたった二人で演じきり、まるでそれを観劇したかのような気持ちにさせてもらった。その演出には感動。真面目な検閲官がただ真面目なだけでなく、なかなか人情の深きを考える人物であることに、結構早い段階で気づいたときには、この台本はどんどん面白くなっていくんだな、と期待が膨らんだ。二人が検閲という名の本直しを重ね変化してゆく台本が、例え私たち現代人にとってみればベタで新鮮味が無く、たいして笑えるものでなかったとしても、そこは関係ないのではないだろうか。立場も性格も正反対の二人が、不可抗力ながらも面白いものを作り上げてしまう、というプロセスが面白いわけだから。最後の赤紙エピソードはオチとしてちょっと弱い気もしたが、戦時中の話だったんだなと現実に引き戻される重要なシーンでもあった。
【ちゃか】さん [CS・衛星(字幕なし「原語」)] 7点(2011-02-11 16:56:33)
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