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《ネタバレ》 南極観測隊を10万年前の異生物が襲う。これ聞いただけでワクワクします。しかし思ってた以上に「それ」がグロくて眉間にしわ寄せてしまった。けどじゃあどんなビジュアルならいいんだと聞かれると、現れるのはどれも擬態途中の姿なのであれで正解なのでしょう。つまり完成形が人間だったり犬だったりなので、「それ」自体の姿は無い、というか液体が実態なのね。ん?でもあの触手みたいなのは何なん?とはなりましたがね。「それ」の怖さには人間同士の疑心暗鬼というものがセットでついてくる。要するに周りは敵ばかり。視聴者には主人公のカートラッセルまで疑わせ、登場人物同士だけでなく見ているこっちまでも巻き込む疑念は見事。生きるために血が逃げるという仮説からの血液検査は斬新。その空間に張り詰めた緊張感がこちらまで伝わってきました。そしてラストシーン、残った二人の内てっきりチャイルズ(黒人のかた)が感染してると思ったけど、その逆も考えられるし、二人ともアウト、二人ともセーフ、という4パターン考えられるという仕掛けになってるんですね。どちらにせよ誰も助からないバッドエンドなんだけど、二人の会話がおしゃれでかっこいい。後味は悪そうで、実はとても小気味良いです。
【ちゃか】さん [インターネット(字幕)] 7点(2024-04-25 14:23:38)
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