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楢山節考(1983) のクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 楢山節考(1983)
製作国
上映時間130分
ジャンルドラマ,時代劇,小説の映画化
レビュー情報
《ネタバレ》 子どもの頃児童文庫で読んだ日本の昔話「姥捨て山」。細かい内容までは覚えていないが、祖母をおぶって山に捨てに行く父親を想像するだけで空恐ろしく、怒りと悲しみを感じたものだが、それどころじゃなかった。
この村は生きていることも困難なほど貧しく、古くから守られてきた口減らしに基づくいくつかのローカルルールがある。それを守って、生きる事を許されている者のみが逞しく生きる。食料は少なく娯楽も無いが、食欲と性欲だけは持て余すほどある。子は出来るが人が増えすぎるのは困る。
ルールは理不尽なものばかりだが、村人たちは生まれた時からそれを当然の事と受け入れていて、老いて山に捨てられることも「山の神様に迎えられる」と考える(捨てに行く長男は辛いのだが)。
過酷な生活を送る中でも、年の功で物知りなおっ母は家族思いで、少し短気な長男も母親思いで、隣村から来た後妻は気立てが良くおっ母とも仲良し、それだけが救い。ルールを守り無言でおっ母を捨てに行く道中は厳しくそして悲しいのだが、BGMによって何か異世界に迷い込むようなシーンとなり印象的だった。
時々挟まれる野生動物たちの映像、カマキリがカエルを喰い、蛇がネズミを丸呑みし、交尾する。
ここの人間たちは野生動物たちと同じく、生きるために必死だった。
ちゃかさん [インターネット(邦画)] 7点(2025-03-13 11:49:42)《新規》
その他情報
作品のレビュー数 48件
作品の平均点 7.50点
作品の点数分布
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9918.75%
1036.25%
作品の標準偏差 1.29
このレビューの偏差値 47.00
※この作品のどの当たりの点数に位置するかを表した値
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