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《ネタバレ》 発明家の思いつきで生まれた人造人間は、生みの親の死と、手が鋏である事から考えて最初から不幸な生い立ちでした。しかしその純粋な心と、特技を生かした芸術作品と、見ようによってはチャーミングな容姿(ここは特にジョニーデップの演技によるところ)から、新しモノ好きののんきなおばちゃんたちに持ち上げられ、人気者になりました。その状況でも純粋な人造人間は、自分が幸福か不幸かなんて発想を持った事は無かったでしょう。好きか嫌いか、嫌か嫌じゃないか、そこまでの感覚では作動していたんだと思います。そんな彼が悲しみや怒りという新たな感情を抱くという局面に立たされ、自分が不幸であるという現実を悟った瞬間が来ました。「Hold on me.」「Ⅰ can't.」です。そしてその直後、彼に初めて幸福という感情も訪れました。「Ⅰ love you.」です。あのシーンがとにかく秀逸。前半のコミカルな場面と悲しい結末を繋ぐ、本当に素敵なシーンになっています。何年たっても色あせない、語り継ぐべき作品の一つです。
【ちゃか】さん [CS・衛星(字幕)] 10点(2016-02-03 11:06:39)
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