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《ネタバレ》 下北に何年か住んでれば大体の人間が繋がっちゃうよねー、なんて冗談交じりの会話から作っちゃったような話かな、なんて思った。
縁が円になって繋がる。ちょい役の登場人物がそれぞれちょっとずつ交わる。そんなまさかという非現実的な出会いも、日常を切り取ったようなリアルな空気間ですんなり受け入れてしまうことができる。BGMは無く、絶妙な「間」のある会話、たまに噛んだりもして、それがリアルってもんだ。何も起こらないリアルもあれば、本作のようにいろいろあり過ぎるが何故かリアルに見えるものもある。実に巧い。で、冒頭のシーンとラストシーンもきれいに繋がる。4分の1欠けたちょっと苦くて甘いチョコレートケーキは、そのまま冷蔵庫に入ってた。あの日の続きを、何もなかったかのようにそのまま続けることが出来るささやかな幸せ。あの後おなか壊すかもしれないけど、それを覚悟で続きのケーキを食べたのは、雪ちゃんの懺悔なのかもしれない。 【ちゃか】さん [インターネット(邦画)] 7点(2023-09-19 13:28:24)
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