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《ネタバレ》 まさに「興奮冷めやらぬ」作品だった。
トムクルーズがカッコいいのはもちろんなのだけど、この作品が凄いのは、そのカッコ良さをどう引き出すかに全力な所。前作と同じ構成のオープニングやカット割り、バイクと夕陽、相変わらずのフライトジャケット、ノスタルジックな「Top Gun Anthem」。ときめきポイント炸裂なのである。 マーヴェリックは確かに老いた。それは否定できない。オリジナル版から30年以上も経過しているのだから。若い生徒たちと比べるとどうしても老兵感が出ているんだけど、実力で全然負けてない。誰よりも速く、誰よりも熱い。誰よりも空を知っていたし、自分はまだ飛べるという確信があった。その姿に完全に痺れてしまった。黙って、実力で黙らせるこのカッコ良さ、まさにトム・クルーズ本人と重なる。 訓練やミッションは、前作よりわかりやすく描かれている。だからこそ観ている側も一緒に心拍数が上がる。分かりやすさがより一層スリルを生んだのだろう。 そして一番の胸熱ポイントは、ミッションで死んだと思われたマーヴェリックが、何とあのF14(前作の主役機)で帰還したところだ。しかもあのグースの息子ルースターと共に。まさに帰って来たー!!ってなった。 ミッションを通して和解したマーヴェリックとルースター。二人の関係は父子のようであり師弟であり、またグースとマーヴェリックの再来に見えた。 単なる続編ではなく、過去への贖罪と未来への継承が同時に流れていた。 前作のラストシーンで本物になったアイスマンとの友情が、そのまま続いていたこともうれしかった。 歳月を越えて繋がる友情が熱く、まるでトムクルーズとヴァルキルマーと重なり、36年も経った今こんなに有難いものを見せてくれるなんて。素晴らしい作品をありがとう、としか言いようがない。 【ちゃか】さん [映画館(字幕)] 10点(2025-06-11 16:47:36)(良:1票) 《新規》
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