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シェイクスピアの詩の世界が好きな人はうっとりしてしまうのかも。ヴァイオラ嬢のように。好きな人はつまりシェイクスピアを知っている人であり、何だか教養がありそう。そう考えるとアカデミー賞7部門受賞も納得か。かく言う私はもちろんシェイクスピアのシェ~の字も知りませぬ(イヤミは知ってるんですが)。ロミオとジュリエットとてこの作品で見て「あー、こんな話だったっけ」という体たらくですわ。でも、デモ!私この世界観は嫌いじゃありません。スト-リーは、虚構(シェイクスピアが作り出すおとぎ話)と現実(彼とヴァイオラの関係)がリンクし、ラストは心中でもしちゃうんか?とまで思わせるほどの悲劇で切なく(実在の人物なんでそりゃ無理ですが)、そうかと思えば、住む世界の違う方々のおかしいくらいの華やかさと、悲劇なのにもかかわらず時折顔を出すコメディ(喜劇)のパーツ。これは当時の人たちの大真面目でありながらも現代人の目から見るとちょっと滑稽に感じてしまうギャップのようなものか。 グィネスは中世の姫にぴったりの容姿で文句ない。男装してもホレた女を見紛うか!?とツッコミこそするが、そこを否定しますとお話が成り立たなくなってしまいますので、そういう類の矛盾は寛大に見過ごすよう心がけております。
【ちゃか】さん [地上波(字幕)] 7点(2006-07-26 19:38:40)
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