Menu
 > 作品
 > フ行
 > 腑抜けども、悲しみの愛を見せろ
 > ゆうろうさんのレビュー
腑抜けども、悲しみの愛を見せろ のクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 腑抜けども、悲しみの愛を見せろ
製作国
上映時間112分
劇場公開日 2007-07-07
ジャンルドラマ,コメディ,小説の映画化,戯曲(舞台劇)の映画化
レビュー情報
《ネタバレ》 「桐島、部活辞めるってよ」を観てから、後追いで吉田監督の作品を観てみよう!ということで選んだ本作。
制作年だとこの作品よりも後だけど、「ヤング・アダルト」の日本版といった感じです。
都会に出ただけで文化人を気取る勘違い女が、糞つまらない田舎に帰ってくる。しかし、「腑抜け~」は、田舎に住む人々も一筋縄ではいかない人物ばかりでした。

個性的なタイトル、基本的に家の中で進む物語、人物の配置の仕方、そしてドロドロのストーリー。いかにも小劇場でやりそうなネタだなあ。と思ったら、実際に戯曲の映画化なんですね。よくも悪くも納得。安易な題材選びだなあと思いますが、よくあるネタでも手を抜くことなくキッチリ作られていて、飽きる事無く観る事が出来ました。とても丁寧に作られた作品です。文通相手の映画監督から「次の作品の主演女優をあなたにお願いしたい」という内容は、オチを知ってから思い出すと、ニヤリとさせられます。そういうさりげない伏線が随所に張られています。

好きなのは、クライマックスと結末の絶妙なサジ加減。戯曲ではどうなってるかは分からないけれど、吉田監督は物語の結末をどこにするかの判断が上手いなあ、と思います。「ラストが蛇足」という意見もありますけれど。「本当に面白いのはここからだ!」と宣言してまで念押しする結末。ただ恨みを発散させる絵を描いただけでは終われない。カタルシスを味わっただけでは物語は終われない。本当に作品が形になる瞬間を観られて良かったです。
ゆうろうさん [映画館(邦画)] 7点(2013-03-01 02:51:30)
その他情報
作品のレビュー数 66件
作品の平均点 6.45点
作品の点数分布
011.52%
100.00%
211.52%
300.00%
457.58%
5710.61%
61928.79%
71218.18%
81827.27%
934.55%
1000.00%
作品の標準偏差 1.63
このレビューの偏差値 52.04
※この作品のどの当たりの点数に位置するかを表した値
腑抜けども、悲しみの愛を見せろのレビュー一覧を見る


© 1997 JTNEWS