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死刑制度廃止を訴えるメロドラマ仕立ての薄っぺらい啓蒙映画。これを観て死刑廃止論者に思想転換する人はまずいないでしょう。マダム・ラの信条や思想背景が良く判らない上、これまで幾度も男に狂い、幾人もの男を狂わせてきたジュリエット・ビノシュがその役では、性的匂いがきつ過ぎる(かと言って、そうじゃないフランス人女優も思い浮かびませんが…)。パトリス・ルコント流の夫の愛も今回ばかりは良く判らない。本作で描かれるべきはマダム・ラの人生そのものか、若しくは無理矢理死刑執行人にさせられた男の苦悩の方。これは題材の採り方を間違えてます、4点献上。
【sayzin】さん 4点(2004-10-13 23:17:23)
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