タイトル名	春の雪
製作国	日
上映時間	151分
劇場公開日	2005-10-29
ジャンル	ドラマ,ラブストーリー,ロマンス,小説の映画化

ヤクザ・マフィア映画に並んで余り好みではないジャンルに「貴族社会の厭世感を描いたもの」がある。私的にはこれもその一つ。妻夫木聡演じる清顕は愛だの恋だのと言う以前に、何不自由無い自分の暮らしに、既に若い身空で興味を失ってる。だからその範疇に含まれる聡子にも当然興味が湧かない。しかし彼は、いらない玩具を他人にあげた途端、それが宝物の様に惜しくなってしまう子供でもある、どこにでもいるニヒリストを気取ったナルシシスト(これこそ三島由紀夫自身の投影か)。確かに行定勲らしくない美しい映像でしたけど、「春の惑い」程度に落ち着いてくれればもっと良かったと思う。あと、三島文学に馴染みの無い私は、同じ様な厭世貴族映画の「オネーギンの恋文」を思い出しました。ということで、5点献上。

作品のレビュー数	26件
作品の平均点	5.65点
作品の点数分布	0 0 0.00％ 1 0 0.00％ 2 1 3.85％ 3 3 11.54％ 4 2 7.69％ 5 8 30.77％ 6 3 11.54％ 7 3 11.54％ 8 5 19.23％ 9 1 3.85％ 10 0 0.00％
作品の標準偏差	1.84
このレビューの偏差値	48.07 ※この作品のどの当たりの点数に位置するかを表した値