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ザ・コーポレーション のクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 ザ・コーポレーション
製作国カナダ
上映時間145分
劇場公開日 2005-12-10
ジャンルドキュメンタリー
レビュー情報
(長々と失礼します) 「法人」とは、法律の規定により「人」としての権利能力を付与された団体を言う。ならば、人としての権利能力を持った法人である「企業」の「人格」を分析してみたら…というのがこのドキュメンタリーの趣旨。様々なケース・スタディと有識者へのインタヴューで綴られる本作は、凄く真面目な「ザ・ビッグ・ワン」(本編中でもマイケル・ムーアのインタヴューと共に引用されてます)かハイセンスな「NHKスペシャル」といった印象。2時間半近くを飽きずに観せてくれる力作だとは思いましたが、FBIのプロファイラーに「サイコパス」と断じられるグローバル企業の人格を形成するファクターとして、本作にはコンシューマーの影響力が決定的に欠けている。この映画でのコンシューマーは搾取される被害者か、マーケティングで簡単に洗脳される白痴。しかし企業活動のほとんどは、オーナー(株主)のオーダー以上にカスタマーのニーズに沿って行われているのです。従って、企業が精神病質者であるならば、それは我々一人々々が精神病質者であるということに他なりません。構造計算書偽造事件でも判る通り、その更生治療には安くないコストが伴いますが、果たして我々は、身銭を切ってそれを払う覚悟があるのでしょうか? 6点献上。
sayzinさん [試写会(字幕)] 6点(2005-12-02 00:04:14)
その他情報
作品のレビュー数 7件
作品の平均点 5.00点
作品の点数分布
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1114.29%
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作品の標準偏差 2.20
このレビューの偏差値 52.06
※この作品のどの当たりの点数に位置するかを表した値
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