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まぼろし のクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 まぼろし
製作国
上映時間95分
ジャンルドラマ
レビュー情報
《ネタバレ》 「夫を亡くした妻が現実を受け入れる過程を描いた」という巷の認識とは逆に、私にはシャーロット・ランプリングが最後の最後まで過去に縛られ、現実を拒否していた様にしか見えません。終盤、ようやく夫の遺体を目の当たりにすることによって現実を直視しつつも、言葉では現実を拒絶してしまう。現実とまぼろしとの葛藤。砂浜で流す涙が彼女の未来を提示したのかと思った次の瞬間、彼女はまたまぼろしへと逃避してしまう。このラスト・シーンは、私には夫の後を追ってしまった様に思えます。また、劇中、明確には提示されていませんでしたが、彼女は夫に対し常に負い目を感じていたのではないでしょうか。彼女の精神状態は「愛」から来るものではなく、別の何かの様に感じました。そういうことで、5点献上。
sayzinさん 5点(2004-07-15 23:35:44)(良:1票)
その他情報
作品のレビュー数 38件
作品の平均点 6.45点
作品の点数分布
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100.00%
212.63%
300.00%
4410.53%
5615.79%
6821.05%
7821.05%
8615.79%
9513.16%
1000.00%
作品の標準偏差 1.68
このレビューの偏差値 44.88
※この作品のどの当たりの点数に位置するかを表した値
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