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今となっては懐かしい感じさえする、東西ドイツ国境での亡命劇で幕を開ける本作は、タイトルで既に主人公が二重スパイであることを明確にしてしまってるので、サスペンスにはなり得ない。スパイの鮮やかな手口や狡猾さを描きたいにしては展開が地味すぎ。二つの祖国に引き裂かれる心情を描く人間ドラマにしては、主役男女の深みが足りない。興味を引いたのは、当時の韓国軍事政権の実情が少し垣間見える部分くらい。今現在、脱北して南に亡命する者の中にも相当数のスパイが紛れ込んでるそうですが、どうせならその辺を映画にした方が良かったと思う、5点献上。
【sayzin】さん [CS・衛星(字幕)] 5点(2005-05-09 00:39:36)
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