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パフューム/ある人殺しの物語 のクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 パフューム/ある人殺しの物語
製作国独,仏,スペイン,米
上映時間147分
劇場公開日 2007-03-03
ジャンルドラマ,サスペンス,歴史もの,小説の映画化
レビュー情報
《ネタバレ》 劣悪な環境で生まれ育った男は人を愛す/愛されることを知らない。道徳/倫理などもってのほかだ。ただ自分の感覚・本能に従って行動するだけ。「匂い・臭い」に執着しながらも自分にそれがないことを知ったとき、それを無我夢中で追いかける男の姿は滑稽にも哀れにも映る。処刑台の上で男は自分の犯した殺人の罪の意識と共に自分が本当に求めたいたものを知る。男の涙は自分の愚かさの象徴とともに失恋の痛みでもある。原作は未読だが、男が自分の人間性を認識する装置としてラストは必要だったのではないか。殺人は行き過ぎかもしれない。しかしもし男が普通の環境で生まれ育っていたならば調香師として成功し普通に恋愛し家庭を築いていただろう。私には男はとかく不器用な人間にしか見えない。彼の心の痛みは私達の心の痛みでもあるのではないか。
もっちー・Ⅰさん [映画館(吹替)] 8点(2007-03-16 17:39:00)
その他情報
作品のレビュー数 87件
作品の平均点 6.17点
作品の点数分布
022.30%
100.00%
278.05%
311.15%
433.45%
51011.49%
62225.29%
72022.99%
81618.39%
922.30%
1044.60%
作品の標準偏差 2.09
このレビューの偏差値 54.20
※この作品のどの当たりの点数に位置するかを表した値
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