Menu
 > 作品
 > ミ行
 > ミスト
 > りりらっちさんのレビュー
ミスト のクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 ミスト
製作国
上映時間125分
劇場公開日 2008-05-10
ジャンルドラマ,ホラー,ミステリー,小説の映画化
レビュー情報
《ネタバレ》 なんとも後味が悪いというより、苦い‥‥。

原作は未読ですがキングを信じていたので(笑)、ラストを見たときは、「キングなのにこんなラスト、アリ?!」とショックを受けました。が、そうですか、原作のラストとはまったく違っていたんですね‥うんうん、納得。

後味が苦いのがいけないのではありません。ただ、キングだったらもっとやってくれるだろ~に、という期待というより信頼があるのですよ。
もっとナニをやってくれるかと言えば、それは安易なアン・ハッピーエンドは、安易なハッピーエンドと同程度に失望するけれど、キングはどちらの安易な道も選ばない。まったく違うものを見せてくれる、という信頼ですね。

この映画が安易なアン・ハッピーエンドだとは言いませんが、このラストのせいでテーマやメッセージがわやくちゃになってしまってますがな。
まったく正解が見えない恐怖と混乱の中で、それでも頑張る人間性を否定してどうする?運やタイミングがすべてかよ。
と、グレる気持ちになりますがな。
キングなら、たとえアン・ハッピーエンドなラストだとしても、もっとテーマに骨太で人間的なものを伝えてくれるハズ。

このラストだと、観客側は、あまりにも救われない気持ちを、主人公達の行動の落ち度を見つけて数え上げる事をして、なんとか気持ちの落としどころをみつけるしかないんじゃないの?
そんなのって、ど~なのかなぁ。映画のラストとしては失敗じゃないの?
と、思うわけですよ。

それでもラスト以外は、ヨカッタ。
CGがチャチとかも思わなかったし、むしろ姿を見せない相手だから得体の知れない恐怖がかきたれられるってモンです。なんでも精巧にCGを作ってご披露すればいいってもんじゃない。
その証拠に、『サイレント・ヒル』のモンスターは全然怖くない。チラッと見せられても『サイン』の宇宙人も怖くない。チャチとは思わんけど(笑)。
要は見せ方。臨場感。ですね。
まぁモンスターに特に期待してないだけかもしれませんが。

なのでラストには大不満ですが、6点を計上します。
原作読んでみよ。
りりらっちさん [DVD(字幕)] 6点(2011-09-02 01:50:25)
その他情報
作品のレビュー数 284件
作品の平均点 6.34点
作品の点数分布
041.41%
193.17%
220.70%
372.46%
4279.51%
52910.21%
65017.61%
77325.70%
85720.07%
9134.58%
10134.58%
作品の標準偏差 2.05
このレビューの偏差値 49.19
※この作品のどの当たりの点数に位置するかを表した値
ミストのレビュー一覧を見る


© 1997 JTNEWS