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さらば冬のかもめ のクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 さらば冬のかもめ
製作国
上映時間103分
劇場公開日 1976-11-03
ジャンルドラマ,コメディ,小説の映画化,ロードムービー
レビュー情報
コメディと言われればコメディタッチではあるのだが、それは人生の首根っこを巨大な何者か(軍、権力、貧しさ、etc)に押さえつけられている彼らの、表層的な明るさというかヤケというか、刹那的にでも楽しまなくちゃやってられないじゃないか、という土台の上での悲しい笑いだ。

ジャック・ニコルソン演じるバッド・アスの立ち位置は、「グリーンマイル」のトム・ハンクス演じるポールと同じだ。しかし、バッド・アスは自分にできる精一杯を冤罪の少年にしてやるのに比べ、ポールは冤罪の死刑囚に同情して泣くしかせず、ワタシは観賞中に非常に苛立ったものだ。しかしバッド・アスは、反抗すること、楽しむこと、怒ること、他人に要求すること、それらを自分のやり方で少年に教えていく。最後にはナゼか感動するいい話にまとめてしまった「グリーンマイル」に比べ、「冬のかもめ」はラストも非常にリアル、そしてライト。ライトといっても、理不尽がまかり通るのが世の中である、というやりきれない共通認識と諦めがある上でのライトなので、それがまたリアルなのだと思う。

ポールは誰にでもできる役だが、バッド・アスはジャック・ニコルソン以外にはできないだろう。精悍で野性味にあふれた若い頃の彼を観れて、非常によかった。

タイトルのかもめ…というのは、水兵さんの事か。
水兵さんの制服がセーラーカラーの元祖とはいえ、セーラー服といえば女子中高生、という刷り込みのある日本人のワタクシには、最初微妙な違和感が。
私自身も中学はセーラー服だったが…今考えても意味のわからない制服だ。軍服を制服にするなんて、考えてみればヒジョーに危ないのではないだろうか。
りりらっちさん [DVD(字幕)] 6点(2015-01-24 16:32:49)
その他情報
作品のレビュー数 48件
作品の平均点 6.67点
作品の点数分布
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224.17%
300.00%
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5612.50%
6918.75%
71327.08%
81122.92%
9510.42%
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作品の標準偏差 1.62
このレビューの偏差値 47.47
※この作品のどの当たりの点数に位置するかを表した値
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