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《ネタバレ》 上手い具合に現代風リメイクしているとは思うが、気になる点もいくつか。
まず、橋爪の演技だが、元教師の頑固さやふがいない息子への怒りの演技と笠智衆を意識した鷹揚とした演技にギャップがあり、人物像に統一感が感じられない。また、居酒屋のシーンでの説教臭さは山田洋次の怒りなのだろうが、これは余計。製作当時の感覚では311は無視できない要素ではあったのだろうが、3年経つと無理に入れなくてもという気もした(この辺の感覚がある種の風化なのかもしれないが、50年後の人が見たら別の感想を持つのかも)。蒼井優の人物像もイマイチよくわからない。接客中にケータイイジルとか、年配者にタメ口きくとかちょっとダメ系女に描きつつ、最後にオイオイ泣いちゃうってのはどうなのかと。そもそも形見の時計を渡されちゃうってちょっと重いんじゃ。そういうのがわからない田舎の老人とのギャップも感じられなかったし。 母親の死以降は、父息子の確執がどう和解していくのか?という点に注目していたが、「婚約者を通じて」というのはどうなのだろう?「あの、親父がねえ」という台詞・演技では息子の気持ちの表現として不十分というかちょっと消化不良。まあ、男同士の照れと言ってしまえばそれまでなんだが、もっとストレートにやってもよかったような。 【東京50km圏道路地図】さん [地上波(邦画)] 7点(2014-02-02 16:29:07)
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