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罠(1949) のクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 罠(1949)
製作国
上映時間72分
ジャンルドラマ,モノクロ映画,スポーツもの
レビュー情報
開始早々の街頭の時計は午後9時5分、それが終末では10時17分を指しているように、上映時間72分のこの作品は同時進行という手法で有名ですが、なによりも秀逸なボクシング映画に仕上がっています。マネージャー同士で八百長(SET-UP)成立、どうせ負けるからとロートルボクサーの主人公には伝えずピンハネするマネージャー、さてゴングが鳴ると・・・。その試合は誰も注目しないメイン戦の後のラストゲーム、ポップコーン売り、ピーナッツ売りの声が空しく響く中、そのボクサーの奮闘と街を彷徨う恋人とのカットバック、その動と静が良い。またその試合が始まるまで、ひたすら控室に据えたカメラはリングを一切映さず、試合前後に出入りするボクサー達の恐怖に怯える表情、自信に漲る筋肉を切り取り、ボクサーという職業の宿命を描き出す。フィルム・ノワールの雰囲気を全編にたぎらせた画面がラストに見せる「PARADISE CITY」と「DREAM LAND」の電光に、祝福の暖かな光が見えるのです。
彦馬さん [ビデオ(字幕)] 10点(2006-01-18 13:23:13)(良:1票)
その他情報
作品のレビュー数 8件
作品の平均点 7.88点
作品の点数分布
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100.00%
200.00%
300.00%
400.00%
5112.50%
600.00%
7337.50%
8112.50%
9112.50%
10225.00%
作品の標準偏差 1.62
このレビューの偏差値 58.14
※この作品のどの当たりの点数に位置するかを表した値
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