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加賀騒動 のクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 加賀騒動
製作国
上映時間95分
劇場公開日 1953-02-19
ジャンル時代劇,モノクロ映画,小説の映画化
レビュー情報
カメラは寄りからの引きを基本にした上品なズーミングで、モノクロで撮られるショット、障子に映る木の影、桜、雪、お琴、そして黙したままの役者の表情が控えめにフィルムを彩り、瑞々しさが生まれていますね~。東恵美子のおとなしい美しさ、山田五十鈴の前半は一言もしゃべらない静かな情念、夜が明けるまで座り続ける大友柳太朗の諦観、それらが寡黙であるだけに騒動という言葉が持つ雑然とした雰囲気をふ~っと撫でるように拭い去っています。殿中の廊下を大友一人とその他大勢という縦の構図を用意し、さて大立ち回りと思わせときながら、あっけないもので終わらせている殺陣は、寡黙との対比で派手に描くよりも、寡黙なまま幕を引くことで<無念>の余韻を残しているのではないかな~。ということで私もこのへんです~っとフェイドアウトさせていただきやす。
彦馬さん [CS・衛星(字幕)] 9点(2005-04-21 12:17:25)
その他情報
作品のレビュー数 2件
作品の平均点 8.50点
作品の点数分布
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作品の標準偏差 0.50
このレビューの偏差値 70.00
※この作品のどの当たりの点数に位置するかを表した値
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