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情婦 のクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 情婦
製作国
上映時間116分
劇場公開日 1958-03-01
ジャンルドラマ,サスペンス,法廷もの,モノクロ映画,ミステリー,小説の映画化,戯曲(舞台劇)の映画化
レビュー情報
数年前、自転車キンクリート公演の「検察側の証人」を舞台で拝見しましたが、やはりおもしろかったです。ストーリィを知っているので、それが逆に役者の演技に伏線を見つける楽しみがありました。みっちょんの役者センスはよかったね~。ということで、ストーリィを知った上で、この映画を見てみるとまたおもしろい。その意味で、やはりロートンの台詞、しぐさ、表情がこの作品を見事に支えています。辣腕弁護士でいながらおちゃめ~。さて、ラッセル・ハーランのカメラは、舞台劇の雰囲気をそのまま表現したような、パンフォーカスが随所にみられます。弁護士事務所、法廷での人物を縦に配置した奥行きあるシーンでたたみかけてきます。弁護士、検察、被告、証人、陪審員、裁判長、これらの登場人物を同じ画面の中では、等分にピントをあてることにより、いったい全体正しいのは誰だ、何が真実で何が嘘なんだという雰囲気を作り上げています。そこへミディアムショットで、それぞれの登場人物のしぐさ、表情を射し込む事により、ワイルダーはこの舞台劇を映画として完成させたのだ、といえるでしょうか。
彦馬さん 9点(2004-09-03 21:27:35)(良:1票)
その他情報
作品のレビュー数 314件
作品の平均点 8.44点
作品の点数分布
010.32%
110.32%
200.00%
300.00%
441.27%
582.55%
6134.14%
73310.51%
87724.52%
910132.17%
107624.20%
作品の標準偏差 1.47
このレビューの偏差値 52.58
※この作品のどの当たりの点数に位置するかを表した値
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