Menu
 > 作品
 > ク行
 > グエムル/漢江の怪物
 > 彦馬さんのレビュー
グエムル/漢江の怪物 のクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 グエムル/漢江の怪物
製作国
上映時間120分
劇場公開日 2006-09-02
ジャンルドラマ,サスペンス,パニックもの,モンスター映画
レビュー情報
《ネタバレ》 生きるとは食べること。本能的な機能に擦り寄れば、生きるとは食うこと。グエムルはなんのてらいもなく人を食う。パク一家はインスタントラーメンをぱくつく。唐突に姿を現したヒョンソに食べ物を与えることで家族の根源的な機能を画面に焼き付ける。これはヒョンソを助けるために奔走する家族の本能的な物語ではないか。本能ならばこそ、走る行為、食う行為のその美しさと醜さが同居する。きれいはきたない、きたないはきれい・・・それは無垢な少女ヒョンソの下水溝のドロに汚れた顔のクローズアップとタクシーから降りた時に夕日の逆光に照らされる野宿者のカットに象徴される。ラストシーン、ソン・ガンホの髪が黒いことは、それまで徹底してガンホの顔を覆っていた消毒剤などの遮蔽物が晴れて拭われ、生まれたままの姿での彼の再生を謳っている。ヒョンソが命をかけて守った男の子はヒョンソの生まれ変わりであり、必然そのシーンは「めし」となる。雪の暖かさが涙を誘う家族の物語である。
彦馬さん [映画館(字幕)] 10点(2006-09-07 19:46:08)(良:2票)
その他情報
作品のレビュー数 135件
作品の平均点 5.99点
作品の点数分布
000.00%
121.48%
210.74%
396.67%
41511.11%
52317.04%
63525.93%
72115.56%
82014.81%
953.70%
1042.96%
作品の標準偏差 1.81
このレビューの偏差値 62.32
※この作品のどの当たりの点数に位置するかを表した値
グエムル/漢江の怪物のレビュー一覧を見る


© 1997 JTNEWS