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邪魔者は殺せ のクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 邪魔者は殺せ
製作国
上映時間116分
劇場公開日 1951-08-28
ジャンルサスペンス,モノクロ映画,犯罪もの,小説の映画化
レビュー情報
夕刻の工場襲撃から真夜中の時計台までの脈絡の隙のなさ・・・一人の男の逃避行を軸に、周りを彩る連中の心理劇を見せます。ベルファストのモノクロの濃淡は「第三の男」のウィーンにも劣りません。真冬の夜は雨から雪に変わり、レンガの壁や石畳や汽車の煙が暗闇に浮び上がり、二階建てのバスや馬車が行き交う美しさ、そしてその町に鐘の音が刻々と響く時限的なスリルも秀逸です。立ち上がるメイソンをローポジションから斜めに捉えるロバート・クラスカーのカメラはまさに「第三の男」。ラストシーンは掻き鳴らされるチターが聞こえてきそうです。映画的な設計図の緻密さが逆にマイナスに見えてしまう作品でありました。
彦馬さん [ビデオ(字幕)] 9点(2005-05-09 13:21:22)(良:2票)
その他情報
作品のレビュー数 14件
作品の平均点 7.21点
作品の点数分布
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417.14%
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6214.29%
7535.71%
8428.57%
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作品の標準偏差 1.26
このレビューの偏差値 61.18
※この作品のどの当たりの点数に位置するかを表した値
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