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ハーヴェイ のクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 ハーヴェイ
製作国
上映時間104分
劇場公開日 1952-02-22
ジャンルドラマ,ファンタジー,モノクロ映画,戯曲(舞台劇)の映画化
レビュー情報
郵便配達人に名刺を渡そうとし受け取った速達を破り棄ててしまう冒頭から、ジェームズ・スチュワート演じるエルウッドの風変わりな人物像が描かれ、見ている者は後に登場するハーヴェイの<見える><見えない>の危うい皮膜をよたよた歩くことを予感させられます。エルウッドが会う人間会う人間に名刺を渡す行為は、名刺=名前とすると「名前」に対するこだわりが見えてくるのですが、自らの名前を誰彼に覚えてもらうこと、相手の名前を呼ぶことで自分と周りの人間との垣根を取っ払うシルシとなっているのではないかな~と。そして自らが常に親しみを込めて名前を呼ぶ象徴が「ハーヴェイ」であり、あの巨大なウサギが飛び越えていたのは、時間と空間と物質だけではなく、人と人との垣根、常識と非常識との垣根、現実と幻想との垣根でもあったりして、そう感じると、ハーヴェイがピョンピョンとしたウサギであることの必然性が見えてきて、人間が生み出すボーダーというのは、実に脆く不確かなものであることが語られているようで、私は以来ハーヴェイを偶像崇拝させていただいているのであります。
彦馬さん 8点(2005-02-03 12:16:20)
その他情報
作品のレビュー数 22件
作品の平均点 7.09点
作品の点数分布
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6418.18%
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8836.36%
914.55%
1014.55%
作品の標準偏差 1.38
このレビューの偏差値 54.78
※この作品のどの当たりの点数に位置するかを表した値
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