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ブルグ劇場 のクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 ブルグ劇場
製作国オーストリア
ジャンルドラマ,モノクロ映画
レビュー情報
舞台の演目内容とストーリィが絡み合う技巧さに加え、この物語は純粋な人々の織り成す人間模様をウィーンの名門劇場、社交界を背景に格調高く描かれています。悪意のある人間が全然出てこないんですね。老いらくの恋に無邪気な老優、愛する人に一途な娘、芝居に直線的な若者・・・。男爵夫人は虚栄心に従順で、男爵もただ妻の愛を獲得したいだけ。そういった人々の真っ直ぐな思いがぶつかり合ったり、すれ違ったりして、犠牲となり落胆する者も出てくるわけですが、最後には乗り越え、気高さと希望を再び抱く・・・光のある脚本です。そして演じる役者陣の素晴らしさが脚本と両輪を成し、クラシカルな名車のごとき気品がうかがえます。眠ったままライナーの胸に顔を埋めるレニのショットからファウストを演じる老優ミッテラーのクローズアップ、そしてブルグ劇場の全景で締められたラストにはシビレました。<演じる>を材料にしたビターなスウィーツといった作品であります。
彦馬さん 9点(2004-12-04 00:27:29)(良:1票)
その他情報
作品のレビュー数 4件
作品の平均点 6.50点
作品の点数分布
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3125.00%
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9250.00%
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作品の標準偏差 2.60
このレビューの偏差値 53.70
※この作品のどの当たりの点数に位置するかを表した値
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