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残菊物語(1939) のクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 残菊物語(1939)
製作国
上映時間143分
劇場公開日 1939-10-10
ジャンルドラマ,モノクロ映画,小説の映画化
レビュー情報
ひゃ~凄い作品です。舞台役者の花柳章太郎、森赫子(かくこ)を迎え、ワンシーン・ワンショットを基本とする長回しがとことんまで研ぎ澄まされております。全体をローキーで捉えた三木滋人(稔)さんのカメラは、この哀切極まりない物語を実に哀切たらしめております。また森赫子さんの艶やかで控えめな演技が、緊張感の持続強いられる長回しに映えてお見事。舞台でスポットを浴びる菊之助と舞台下の暗闇でひたすら手をあわせるお徳のまさしく明暗、菊之助が調達した呉服の生地に顔を埋めるお徳・・・あ~涙。菊之助が台所で餅を眺めるシーンの切なさよ。「あらっ、若旦那こんなところにいらしたん」のノー天気な台詞が拍車をかけます。病床で芸人の女房として振舞うお徳、その弱々しい肢体、口調とは裏腹に力強い菊之助への言葉・・・あ~、涙涙。安易な感傷とは無縁のお徳の物語、完。
彦馬さん 10点(2004-08-27 00:16:35)(良:1票)
その他情報
作品のレビュー数 25件
作品の平均点 8.88点
作品の点数分布
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作品の標準偏差 1.48
このレビューの偏差値 55.12
※この作品のどの当たりの点数に位置するかを表した値
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