タイトル名	新婚道中記
製作国	米
上映時間	92分
劇場公開日	1938-04-20
ジャンル	ラブストーリー,コメディ,モノクロ映画,リメイク,戯曲（舞台劇）の映画化

「夫婦喧嘩は犬も食わない」と言いますが、この映画では犬のスミス君が夫婦二人へありったけの愛着を見せ、喧嘩を食ってしまいます。ついでにグラントとダンの二人の役者の存在をも食ってしまうかの勢いで、愛らしい演技をご披露してくれます。目ざとくグラントの新聞記事の写真に飛びつかせたりするあたりの演出は巧いですね～。さて、そのマッケリーの演出はその後の40年代のプレストン・スタージェスを思わせるような突然のズッコケぶり、唐突さで笑わしてきたり、ルビッチを思わせるような小道具とシチュエーションで笑わせたりと、広がりあるコメディに仕上げております。ラストのドアを必死で押さえつけている黒猫、この描写(猫写)にも膝を打ちますが、最後の時計にさらに膝を打ち、実はこの夫婦喧嘩を一番おいしく味わっていたのは見ている自分であったことに気付き、最後にもう一度大きく膝を打ったのでありました。

作品のレビュー数	14件
作品の平均点	6.79点
作品の点数分布	0 0 0.00％ 1 0 0.00％ 2 0 0.00％ 3 1 7.14％ 4 0 0.00％ 5 0 0.00％ 6 4 28.57％ 7 6 42.86％ 8 1 7.14％ 9 2 14.29％ 10 0 0.00％
作品の標準偏差	1.42
このレビューの偏差値	55.99 ※この作品のどの当たりの点数に位置するかを表した値