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阿部一族(1938) のクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 阿部一族(1938)
製作国
上映時間115分
劇場公開日 1938-03-01
ジャンルドラマ,時代劇,モノクロ映画,歴史もの,小説の映画化
レビュー情報
森鴎外原作の“武士たるもの”を描いた作品です。かなり手間隙とお金をかけているのでは、、、とうかがえます。カメラは縦の構図やフォーカス送り、深度の浅い銃口や井戸をはさんで2人が対峙するシーンなど見所たっぷり。セットも燃え崩れる屋敷などたいしたもんで、編集も丁寧です。どうしても台詞が聞き取りづらいのは仕方ないですね。内容は、阿部一族を真ん中にどかーんと据えて、多助と竹内数馬なる人物を脇に置き、武士の潔さを描きます。追腹うんぬんは少し時代背景を知ってから見たほうがいいです。息子の殉死の申し出に嬉々とする母親や白装束の晴れやかな老侍が白のまぶしい階段を登って行くシーンなど、どこまでもカラッとしており、逆に痛々しさを感じました。それはラストの滅び行く一族が煙に包まれていく白のまぶしさでもそうです。殿様の「すがすがしい朝じゃの」という台詞が輪をかけています。「犬死一番」と焼け跡に一人たたずむ女の姿が私には救いでした、、、。
彦馬さん 8点(2004-05-10 20:24:42)
その他情報
作品のレビュー数 3件
作品の平均点 5.67点
作品の点数分布
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作品の標準偏差 2.62
このレビューの偏差値 53.39
※この作品のどの当たりの点数に位置するかを表した値
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