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血と骨 のクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 血と骨
製作国
上映時間144分
劇場公開日 2004-11-06
ジャンルドラマ,犯罪もの,実話もの,小説の映画化,バイオレンス
レビュー情報
梁石日、鄭義信、崔洋一彼らの想いが十二分に詰められており、戦前・戦後を生きた一人の在日朝鮮人一世の一代記としては、かなり真に迫っており、在日の物語としては一番のデキじゃないでしょうか。一世世代には結構こういう人がいたんじゃないでしょうか?あの時代、国では飢餓が蔓延していたでしょうし、まともな職もなく、出世も望めない。野心と欲望に燃え、時と場合には国を売る覚悟(当時は日本国籍なのかな?)で海を渡ってきた人間です。日本人からの差別も受けるだろうし、コレくらいのバイタリティを持たねばならなかったのかもしれない。父を憎めども父に似ていく正雄、父は高瀬川のごとく愛すればこそ人も殺すが、自分は姉を死に追いやる。自分の最期を考え、後継者に指名するも、父を許せない正雄。この父にしてこの子あり、血の因果といったところでしょうか。海を渡ってからカマボコ屋を興すまでの語られない時間が描かれないからこそ想像を掻き立てられます。仕事上知り合う、土建屋の社長で在日一世の人って皆、大なり小なりこんな感じのところがあります。
亜流派 十五郎さん [DVD(吹替)] 8点(2005-04-19 23:41:21)
その他情報
作品のレビュー数 83件
作品の平均点 5.89点
作品の点数分布
011.20%
122.41%
222.41%
311.20%
444.82%
51922.89%
62024.10%
72530.12%
878.43%
922.41%
1000.00%
作品の標準偏差 1.67
このレビューの偏差値 57.54
※この作品のどの当たりの点数に位置するかを表した値
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