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《ネタバレ》 「オールド・ボーイ」をカンヌで絶賛したタランティーノ監督に対し、パク・チャヌク監督が「キル・ビル」の返歌として送ったような映画。白と黒と赤で作られた世界の中で、天使のような優しさと悪魔的な残忍さを十二分に見せ付けるクムジャさん、様々なシーンで見せる彼女の複雑に感情の入り混じった涙と表情がスゴイです。コミカルさやブラックな笑いを練りこみ、法の裁きか?己の法か?クムジャさんが先生となりぺク先生を生徒の親たちにによって教室で裁くなんてのは最高にブラック。ただ今までの二作品に比べ胸につかえた澱がとれるような爽快感はない。多くの人間によって罪人を裁く事が一人の罪が薄くなる訳でもなく、復讐を成し遂げたところで彼女は他の親と違い、生きている子供の存在が母として罪に苦悩させ、魂の浄化を求めさせる。韓流、チャングム効果でしょうか、中年女性が大勢観にきていたが、皆一様に沈鬱な表情をしていた。母であろう彼女達にはこの映画は私以上に重いことでしょう。
【亜流派 十五郎】さん [映画館(字幕)] 9点(2005-12-02 11:36:55)(良:1票)
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