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Genius Party のクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 Genius Party
製作国
上映時間101分
劇場公開日 2007-09-01
ジャンルアニメ,シリーズもの,オムニバス
レビュー情報
《ネタバレ》 各々の監督に「創造の制約・ナシ」というルールで作られた作品群だけに、どの作品も個性的。しかし個人的な趣味もあるだろうし、七作品中・何作品好きになれるかという所で評価が分かれるんじゃないでしょうか。

一作目・福島敦子「Genius Party」映像センスとイメージ力のカタマリみたいな作品。このGenius Partyの作品群の先鋒を、見事にこなしている。この先の作品に期待感が深まる出来。

二作目・河森正治「上海大竜」冒頭、翻訳ナシで物語が進むのでチョッと驚いた。中国語で何を言ってるのか分からないまましばらく物語りは進むが、何を話しているのか何となく分かる演出が巧い。近年のテレビアニメっぽさも残しつつ、ソコハカとセンスを匂わせる匙加減が、見事。

三作目・木村真二「デスティック・フォー」不気味でドロドロとした万人受けはしない世界観を、堂々とキュートな作品に仕上げた監督のワガママさが面白い。観ていて疲れたが、面白かった。

四作目・福山庸冶「ドアチャイム」不条理SF作品。個人的にはどうも好きになれない福山庸冶。アニメにゃ向いていないか?とも、思った。最初に絵を観て「井浦秀夫がメンツにはいってんの?」と思ってしまった。

五作目・二村秀樹「Limit Cycle」苦手。でも、非合法な樹脂とかやりながら映像美を楽しむにはイイかもしれない。やりませんけど。笑。

六作目・湯浅政明「夢みるキカイ」超シュールな世界観を好き放題やった感じ。この監督のアタマのナカはどうなっているんだろう、と、毎度おもう。流石。

七作目・渡辺信一郎「Baby Blue」他作品と比べて一番分かりやすく、共感しやすい。しかし、不思議と他作品と足並みは揃っていて、浮いてない。ナベシンが青春モノ?と、違和感を感じつつも、やっぱりナベシン節というか。何やっても絵になる監督だなぁ。

総評してみて、いけ好かないイメージ先行型オムニバスとも監督のマスターベーション的作品集とも、取れなくも、ない。が、色々なシガラミを無視して好き放題創られた監督たちの作品群を少しづつ楽しめる、という豪華さと、それを実現させたスタジオ4℃のフトコロの広さ・深さ。そこを評価したい。
aksweetさん [DVD(邦画)] 8点(2008-08-21 21:56:47)
その他情報
作品のレビュー数 2件
作品の平均点 5.50点
作品の点数分布
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作品の標準偏差 2.50
このレビューの偏差値 54.00
※この作品のどの当たりの点数に位置するかを表した値
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