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封切りのとき新潟の西堀でバイト後に観たんだったっけ…
本日DVDで再鑑賞。てゆうかTVでも何回か観てるね。 原作小説はリアルタイムでなく文庫本で読んでましたが、その脳内補完があってはじめて 映画として観賞に耐えられるような気もします。 それでもやっぱり健=鹿賀丈史、出目徳=高品格のイメージは固定だな。 坊や=真田広之もかな。少なくとも火野正平はない。Vシネの続編は勘弁。 あたしの中では女衒の達さんの加藤健一もひそかに固定。 当時27歳、微妙なイモ感の大竹しのぶ=まゆみ…でも好きです。 そう、この作品の不器用な恋愛ストーリーの面がいいんです、あたしには。 「…違うわ、あんたがあたしに惚れてるから。あたしのは己惚れじゃないからね。」 のセリフをはじめ健とまゆみそして達のからむプロット、この印象が後を引きます。 なかでも今回は女衒の達さんの存在感の大きさを再確認した次第。加藤健一さんはすごい です。女衒としてのプロ意識、健に対する博打打ちとしての評価と信頼、それでいて男と しての誠実さ。ほんとにキャラ立ってます。 そしてドサ健のこのセリフ「あいつは俺の女だ。この世でたった一人の俺の女だ。だから あいつは俺のために生きなきゃならねえ。俺は死んだって手前っちに甘ったれやしねえが あいつだけには違うんだ。あいつと死んだおふくろと、この2人だけには迷惑かけたって かまわねえんだ、わかるか!」…自己中全開フルスロットルですけどね、ここが好きなん です。昨今の優しいけど前に進めない男とは違う、馬鹿で甘ったれだけど前に進む意志の ある男。逆切れですけどね。 これと後のシーン「田舎になんかけえらねえでくれよぅ」と駄々をこねる場面の情けなさ もセットにして、なんだか切ないのでございます。 たかが博打、自己満足の世界に他人を巻き込むんじゃねえよと、そらまあ理性のほうでは わかっちゃいますがね。 でもこれがこの甘ったれ我儘野郎・ドサ健が直球勝負して世界の中心で叫んだ愛なのかも しれんなと、とりあえず世間のストライクゾーンからは大きく外れていることを別として スピードガンで測ったらこの剛速球は100マイル/hは出てるんじゃないかなと… ええ、今日このDVD借りたのはドサ健の100マイル/hが観たかったからなんです… 【ごりちんです】さん [映画館(字幕)] 7点(2005-11-27 01:37:23)
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