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一見すると、暗くて重くて難解そうで観るのに途中で挫折してしまいそうな作品ですが、
映画の中で描かれている小学校という狭い社会での子供達の権力争いに非常にリアリティーを感じ、ぐいぐいと映画に引き込まれ、一気に最後まで観ました。 鑑賞後、監督のインタビューを雑誌で読んでこの映画の趣旨を知り、眩暈のようなものを感じました。 この映画は韓国で実際に起きた事件を揶揄した、政治的な意図が込められた作品だそうです。ですがこの映画で描かれる構造はその事件に限定されず、多少なりともヒエラルキーが存在する社会においては、 その社会がごく少数の人からなる小さな社会でも、また国家間という非常に大きな社会でも、普遍的に見られる構造ではないでしょうか。 【ゼロ】さん 9点(2004-02-03 19:37:45)(良:1票)
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