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《ネタバレ》 トラヴィスを演じるデニーロの演技が素晴らしい。
孤独な魂が狂気を養っていく様が、非常にリアル。 「漠然とした毎日が長い鎖のように続く」という台詞通り、全編に漂うやりきれなさを、けだるいサックスが増幅する。 ベトナム帰還兵という設定だが、現代社会にも通じる普遍的なテーマで、今日の若者の中にもトラヴィスに共鳴する者もいるであろうことは近年の事件をみれば明らかだ。 ラストのデニーロの表情は、再びこの街から排除するべき「汚物」を見つけたのではないかと思う。 歪んだ正義感に駆られた彼は、もうベッツィの愛を必要としない。 しかしそれは、彼女に振られた時よりももっと孤独が深くなっただけのような気がする。 【poppo】さん [DVD(字幕)] 8点(2011-08-12 16:45:58)
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