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《ネタバレ》 ノスタルジー全開。僕は全く万博世代ではないんですが、これを良識ある万博世代が見ると間違いなく泣くだろうと思わせる。泣ける。これは間違いなく泣ける映画です。僕が今まで観た映画の中では間違いなくこの映画が一番涙腺を緩くさせた映画です。とりわけヒロシの回想シーンが自分の思い出とダブるんですよね。あなたもそうでしょう? これが感傷を誘うんです。ここでブレーキが壊れると、あとは野原家の家族愛で「ウウッ……」ですよ。ここからは分析になりますが、この映画は、僕にとって「バニラスカイ×ノスタルジー日本版」にみえたんですよね。「夢に生きるのか、現実に戻るのか。」この問いですよね。今回の場合、夢=ノスタルジーっていうことで。ピーターパン症候群とか、トイザラスキッズのうたとか、そのへんも微妙に思いだしました(笑)。誰しもが少なからず持つ「大人になってしまった感」とでもいいましょうか。「楽しかったのに有限であった時代。もう子供じゃないんだ感。」を上手く押さえいて。あ、あとあの「帝国の長」いたでしょ? 蛍チャンみたいな髪型で、碇ゲンドウみたいなヤツ。あいつがねえ……ちょっと例えがわかりにくいかと思いますが、「東京大学物語」に登場する「山崎」とダブったんですよ。ある種、達観しつつも夢を忘れられない人間、とでもいいましょうか。こういうキャラがまた「ゾクゾクッ」とくるんです。「人間」というものを写し出しますよねえ。そしてやはりヒロシです! 泣けてしまう感覚を隠さないヒロシにみんな共感するのさ。だいたい出だしからして、もう子供ほったらかしな演出。スタートからバスチェイスまでは、もうなんというか「素晴らしすぎる!!」って感じです。「もっと観たい!!」っていう。2時間くらいでやって欲しかったなあ。ヒロシが警察に出口を聞く場面があったんですけど、「ここにいると頭がおかしくなっちまう!! 出口はどこだ!!」みたいな。あの後、もうちょっと迷いつつ出口を発見して欲しかったところです。ぜひ鑑賞してください。日本最高峰のアニメ映画です!!
【ようすけ】さん [CS・衛星(字幕)] 10点(2005-04-12 04:33:25)(良:1票)
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