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2001年宇宙の旅 のクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 2001年宇宙の旅
製作国米,英
上映時間139分
ジャンルSF,アドベンチャー,シリーズもの,小説の映画化
レビュー情報
ハル9000は、究極の「道具」なのです。第1のモノリスで道具を使うことを覚えた人間が新たな進化を辿る旅の途中で究極の道具であるハルを自ら捨てるという筋立ての面白さがそこにはあり、それは新たな進化の方向性も示唆しているのだと思います。この映画は難解であるとの定評があるが、それはちょっと見方が違うのではないかと思います。キューブリックは抽象的な表現をしない、映像化されているのは全て実際に起きている現象である、ということを念頭に置いて見たらどうでしょうか。老年のボーマン船長が不思議な部屋で食事をしているのも、グラスを割った拍子に死にかけた自分がベッドに横たわっているのを見るのも、スターチャイルドが宇宙を漂っているのも、何かを表現するために抽象的に描かれた映像ではなく、実際の現象を冷徹にスクリーンに写しているだけなのではないでしょうか。それであれば難解とかいうこともないでしょう。解釈を挟む余地はこの映画にはないのだと思います。それは、無慈悲なまでにエンターテイメント性を排除し、現実を表現した宇宙の無音が証明しているのではないでしょうか。
BAYSONGXさん 9点(2003-08-19 13:00:49)
その他情報
作品のレビュー数 498件
作品の平均点 7.33点
作品の点数分布
071.41%
1122.41%
2173.41%
3173.41%
4244.82%
5408.03%
65410.84%
7357.03%
86813.65%
99519.08%
1012925.90%
作品の標準偏差 2.63
このレビューの偏差値 52.40
※この作品のどの当たりの点数に位置するかを表した値
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