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太陽の帝国(1987) のクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 太陽の帝国(1987)
製作国
上映時間152分
劇場公開日 1988-04-29
ジャンルドラマ,戦争もの,小説の映画化
レビュー情報
 SF作家バラードの同名の自伝を映画化したスピルバーグの最高傑作。お決まりの英雄物や、同盟軍の蛮行を糾弾する反戦物とは全く次元の異なる作品。子供の目を通した戦争そのものを描いていて、映像はみずみずしく、印象的なシーンが多い。戦闘機マニアの主人公が、出撃する特攻隊の勇姿にみとれて「海行かば」に合わせて母国の子守唄を熱唱したり、同じ大空に夢を描く者として、少年特攻隊の一人と心を通わせたり、絶望のどん底で目撃する暁の空の虹色の閃光(少年は動けなくなった老婆の昇天する光と勘違いする)など、少年視点の独創的なシーンには心打たれる。
 子役のベールの演技も素晴らしく、はじめは無邪気なおぼっちゃんが、ラストでは、両親の顔もなかなか思い出せないほど、疲労と苦悩を湛えた瞳の持ち主に変わっている。
 この作品が日本帝国を美化しているという、不当な意見で低い評価を与えられているのだとしたらとても残念なことだ。
lafishさん [ビデオ(字幕)] 9点(2005-12-15 17:10:47)(良:3票)
その他情報
作品のレビュー数 92件
作品の平均点 6.65点
作品の点数分布
000.00%
111.09%
211.09%
333.26%
477.61%
51718.48%
61617.39%
71213.04%
81718.48%
999.78%
1099.78%
作品の標準偏差 2.03
このレビューの偏差値 55.70
※この作品のどの当たりの点数に位置するかを表した値
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