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博士の異常な愛情 または私は如何にして心配するのを止めて水爆を愛するようになったか のクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 博士の異常な愛情 または私は如何にして心配するのを止めて水爆を愛するようになったか
製作国英,米
上映時間93分
劇場公開日 1964-10-06
ジャンルドラマ,サスペンス,SF,コメディ,戦争もの,モノクロ映画,政治もの,小説の映画化
レビュー情報
《ネタバレ》 博士はストーリーに全く関係せず、原作にも登場しない。映画に居なくてもよい人物と思われるが、題名になっているくらいなのでそうとも言えない。キューブリックはほぼ同じプロットで同時期に制作されていた『未知への飛行』をかなり意識し訴訟まで起こしている。現実的にこのルメット作品との差別化が『博士〜』に大きな影響を与えていると考えられる。ホラー要素を排除し、徹底してブラックユーモア化する過程でピーター・セラーズの「博士」が現れたのだろう。新たな多重人格みたいなもので。

いずれにしろ原作に忠実でない所、キャラクター造形にこそ、この映画の独特な面白味がある。大統領、タカ派の将軍、ソ連大使、超反共准将、英軍大佐、「博士」、カウボーイの少佐パイロットなど、デフォルメされた人間劇の妙。それこそ、この作品がキューブリックの最高傑作と言われるまでになった理由だと思う。

水爆に跨った少佐もセラーズが演じる予定だったと言う。それも観たかった。
onomichiさん [インターネット(字幕)] 9点(2025-01-14 22:11:45)
その他情報
作品のレビュー数 301件
作品の平均点 7.70点
作品の点数分布
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241.33%
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6237.64%
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88327.57%
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105116.94%
作品の標準偏差 1.87
このレビューの偏差値 53.74
※この作品のどの当たりの点数に位置するかを表した値
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