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ヴィヨンの妻 ~桜桃とタンポポ~ のクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 ヴィヨンの妻 ~桜桃とタンポポ~
製作国
上映時間114分
劇場公開日 2009-10-10
ジャンルドラマ,ラブストーリー,小説の映画化
レビュー情報
《ネタバレ》 これはいけない。前半は『ヴィヨンの妻』、後半は別物。『太宰と妻の物語』と言いたいところだけど、実際の太宰の妻は全く違う境遇だったし、なんと言ったらよいか、ひとつの物語として、その「接ぎ木」は、とても中途半端に思える。

ヴィヨンの妻とは、大谷が泥棒を働いたということを店の主人から聞かされ、その台詞まわしに思わず笑い出してしまう佐知その人なのである。彼女を演じる松たか子がみせた泣き笑い、苦境をもろともしない根拠のない明るさ、小さく噛みしめる充実の表情はとてもよかった。それは一歩間違えば簡単に不幸に潰され、埋もれてしまうような仄かな明るさであり、だからこそ、それを真摯に描いてみせることによって、僕らははっとするような生の本質を感じる。彼女のからりとした明るさと大谷という破天荒な誠実さの対比にこそ、その本質がある。それが太宰治の『ヴィヨンの妻』なのだと僕は思う。

だから、、、途中から、ちょっと違うよなぁと思ってしまう。松たか子と浅野忠信はイメージに合うのだけど、「接ぎ木」以降の物語は、不要な「落ち」としか思えないのである。
onomichiさん [DVD(邦画)] 7点(2010-05-13 00:28:37)
その他情報
作品のレビュー数 29件
作品の平均点 6.10点
作品の点数分布
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6827.59%
7724.14%
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作品の標準偏差 1.45
このレビューの偏差値 54.28
※この作品のどの当たりの点数に位置するかを表した値
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