Menu
 > 作品
 > タ行
 > 探偵はBARにいる
 > onomichiさんのレビュー
探偵はBARにいる のクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 探偵はBARにいる
製作国
上映時間125分
劇場公開日 2011-09-10
ジャンルアクション,ドラマ,サスペンス,コメディ,シリーズもの,犯罪もの,ミステリー,ハードボイルド,小説の映画化
レビュー情報
《ネタバレ》 面白かったので、映画を観てから、原作も読んだ。原作との大きな違いは「相棒」高田こと、松田龍平が準主役級の扱いになったこと。高田の恍けた味わいと2人の掛け合いが楽しかった分、主人公「俺」の大泉洋の魅力もかなりアップしたと思う。映画は、原作以上に登場人物たちのキャラが立っていて、キャラクター映画としても楽しめる。
主人公のキャラも若干かぶるけど、ところどころにルパン三世を彷彿とさせるシーンがあったりして、それも結構面白かった。
実は、それほど期待して観始めたわけではなかったので、カルメン・マキの登場、彼女の一言と『時計をとめて』には個人的にいきなり「やられた」って感じだった。そういった映画を印象付ける小道具が効いていて、いくつかの小技(ディテール)がツボを突いた。主人公の行動はわりとコミカルなのだけど、それでも自らの信条(マキシム)に従っているかの如き言い訳がましいモノローグが微笑ましく、ハードボイルドというよりはソフトボイルドって感じで、それはそれでひとつの文体として結構ハマっていたと思う。

但し、主に原作との比較で不満な点もあった。ひとつはバイオレンス描写。高嶋政伸のキャラ故のことだと思うが、あそこまでの(原作にもない)バイオレンス描写を映像化する意味があったのだろうか?正直、やりすぎの感あり。 もうひとつは冒頭シーン。原作は、ハードボイルド小説の常套として、依頼人からの電話で始まる。映画もそれに倣ってほしかった。それはやっぱりお約束でしょう。

最後に、主人公が真相に気付くシーン。これは原作にない感動的なシークエンスだと思う。正直言って、真相そのものは「それしかないだろう」というほどに単純なプロットなのだけど、事件に至る彼の人の動機、探偵が事件に拘る動機、登場人物たちが事件に関わるそれぞれの動機に関しては、すごく説得的で、胸にじーんとくるものがあった。それは「愛」である。たとえその行いが間違っていたとしても。。
onomichiさん [映画館(邦画)] 9点(2011-10-06 00:19:23)(良:2票)
その他情報
作品のレビュー数 73件
作品の平均点 5.75点
作品の点数分布
000.00%
100.00%
200.00%
379.59%
41216.44%
51419.18%
61317.81%
71520.55%
81013.70%
922.74%
1000.00%
作品の標準偏差 1.63
このレビューの偏差値 62.24
※この作品のどの当たりの点数に位置するかを表した値
探偵はBARにいるのレビュー一覧を見る


© 1997 JTNEWS