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寝ても覚めても のクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 寝ても覚めても
製作国日,仏
上映時間119分
劇場公開日 2018-09-01
ジャンルドラマ,ロマンス,小説の映画化
レビュー情報
主人公の行動には驚き、確かに戦慄する。とても共感できないが、惹き込まれた。安易な共感は物語を陳腐にする。この映画にはいろいろと考えさせる多面的な面白さがあった。様々な視点や視線があるように思えた。
こう言うと語弊があるかもしれないが、震災以降、君と世界は一体化し、誰も世界を疑うことができない、そういう時代の流れが急速に訪れているように感じる。それによって個人の内面や物語といったものは世界に沈んでしまった。世界を疑う違和こそが内面を失いつつある人達のココロの快復に求められるのだとすれば、この映画の主題はその為のギリギリの「戦い」そのものと言える。全てを失った凡庸な悪としての私、その地平から私が追いかけるあなた。立ち止まり、受け止めるあなた。そこから始まる物語。悪から善を生む、汚ったねぇ河から始まる物語。世界から一番遠い君の恋愛物語。共感できないが故に素晴らしい人間讃歌だと思った。唐田えりか、東出昌大の二人の主演も象徴的に素晴らしい。
onomichiさん [インターネット(邦画)] 10点(2019-03-30 22:08:03)
その他情報
作品のレビュー数 15件
作品の平均点 6.53点
作品の点数分布
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216.67%
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作品の標準偏差 2.25
このレビューの偏差値 56.87
※この作品のどの当たりの点数に位置するかを表した値
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