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寝盗られ宗介 のクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 寝盗られ宗介
製作国
上映時間106分
劇場公開日 1992-10-03
ジャンルドラマ,コメディ,ロマンス,戯曲(舞台劇)の映画化
レビュー情報
《ネタバレ》 『寝盗られ宗介』は、つかこうへいの舞台作を若松孝二-原田芳雄のコンビで映画化した1992年の作品です。つか作品はよく知りませんが、映画『寝盗られ宗介』は、やはり主人公が原田芳雄ということで、彼独自のアウトローというイメージが纏わり付きます。中年のアウトロー。そこはかとないアウトロー。アウトローの末路と言えばいいでしょうか。とはいえ、別に拳銃を隠し持っている元テロリストというわけではなく、ただのドサ回り一座の座長にすぎないわけで、その存在はアウトローにしてはかなり頼りなく、庶民的です。さらに、女房を駆け落ちさせて、戻ってくる度に、彼女がまた自分を選んだことに自足し、恋愛感情を細々と持続させるという、主人公は、なんという姑息な人格でしょうか。
しかし、単純にそうとも感じられないのです。原田芳雄が主人公を演じることにより、それが人間として、正当であるような、そんな重みを錯覚させるのです。そして、『愛の賛歌』です。このクライマックスの歌が指し示す「深み」と「高み」は、その意外性と共に、映画そのものに大きなインパクトを与えています。観ている僕らを高揚させ、そのふわーっとした高みから物語も大団円を迎えるのです。人生っていいものだなぁ~なんてね。

この映画は、ストーリーに特筆するところはないのですが、やはり原田芳雄の存在感が光ります。それは主人公の役柄を超えます。その個性をじっくりと味わえるかどうか、それによって評価が分かれる作品なのだと思います。
onomichiさん [ビデオ(邦画)] 8点(2011-08-16 08:27:50)(良:1票)
その他情報
作品のレビュー数 7件
作品の平均点 6.00点
作品の点数分布
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作品の標準偏差 2.45
このレビューの偏差値 53.33
※この作品のどの当たりの点数に位置するかを表した値
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