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ベティ・ブルー/愛と激情の日々 のクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 ベティ・ブルー/愛と激情の日々
製作国
上映時間121分
劇場公開日 1987-12-12
ジャンルドラマ,ラブストーリー,ロマンス,小説の映画化,エロティック
レビュー情報
僕はこの「ベティブルー」の世界に否応なく惹きつけられる。言うまでもないが、これはゾーグの物語である。そしてこれは、「恋」と「愛」という感情と世界をめぐるリアルな物語なのである。「恋」は受難である。僕らはそれを受け入れた途端に、あの輝かしいキラキラとした、それでいて息苦しいほどに高揚した感情が単なる受難に変わるのを知っている。それは、恋という感情にとって、彼女が世界そのものだからである。それから、彼は恋の感情を追憶しているだけの自身に気がつくかどうか。気がついたら、終わりだし、気がつかなくてもそれはまた同じことなのだ。ベティは誘う女として登場し、ゾーグは彼女に恋をする。一緒に暮らし始めた頃から、彼女は、ひたすら一途な感情をゾーグにぶつけてくるようになる。時にそれは、ゾーグの理解を超えた激しさを見せ、彼を戸惑わせる。僕は、それをゾーグ自身の心の揺れそのもの、そのリアルな反映だと思っている。自らを傷つけるベティ、それもまさにゾーグ自身なのだ。この映画が奏でる優しいメロディに潜む恐ろしいほどにリアルな物語。それは、ゾーグという意識の物語でもあり、それはまた、ベティそのものでもあるのだ。
onomichiさん 10点(2002-11-12 01:19:59)(良:1票)
その他情報
作品のレビュー数 74件
作品の平均点 7.28点
作品の点数分布
000.00%
111.35%
211.35%
322.70%
456.76%
51013.51%
679.46%
7810.81%
81317.57%
91216.22%
101520.27%
作品の標準偏差 2.25
このレビューの偏差値 55.36
※この作品のどの当たりの点数に位置するかを表した値
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