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東京物語 のクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 東京物語
製作国
上映時間136分
劇場公開日 1953-11-03
ジャンルドラマ,モノクロ映画
レビュー情報
上京した老親と子供、孫達の有様を淡々と描いているだけに、逆に当時の日本人のごくありふれた日常生活の貴重な記録となっている。人々の立ち振る舞い、言葉遣いのきれいなこと。私達は何でこういう素晴らしいものをいとも簡単に忘れて来てしまったのかと思う。また人々は良く掃除をし、家をきちんと片付ける。あの頃、片付けられない女達はいなかったんだろうか?忙しい忙しい、だから仕方ないを連発し自らを納得させる娘と息子達。そんななかで、亡き次男の嫁だけが心の通ったもてなしをする。原節子は顔の作りも表情も演技も1人だけ全く異質で、浮世離れしている。まるで空から舞い降りた天女のようだ。これに多分、杉村春子演じる娘のような現実の女を日々相手に生きていかねばならない男性は、当時コロッとまいったのだろう。今ではあまりに非現実的過ぎ、お笑いにしかならないだろうが・・・。映画自体は多くの人がいうほどそれほど胸に迫るようなものではなかった。「ショーシャンクの空に」とかこの映画とか、そこまでいいか?私にとってもっといいものはたくさんある。だから、私は日本では生きにくいんだ、と思ってしまう。
大木眠魚さん 7点(2003-12-14 00:42:25)
その他情報
作品のレビュー数 200件
作品の平均点 8.12点
作品の点数分布
021.00%
110.50%
221.00%
300.00%
442.00%
584.00%
6147.00%
72713.50%
84824.00%
93417.00%
106030.00%
作品の標準偏差 1.92
このレビューの偏差値 46.97
※この作品のどの当たりの点数に位置するかを表した値
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