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こういう映画を見させられると、アメリカって迫力のある、怖い国だな、と思う。実在の人物のノンフィクション的映画だが、主人公はガサツで暴力的、自堕落で、殆ど共感できなくうんざりさせられる。こんな人、私の周りにはいないもの。はた迷惑だろうな、いたら。でもアメリカにはいかにもいそうで、リアリティがあるのだ。デ・ニーロが役作りのため、身体を絞り込んだり、デブデブの肥満体になったり、見上げたものだが、そこまでやるか、と何処かそれも空恐ろしい気がする。同じような人気ボクサーから場末の酒場の芸人という凋落の人生を描いても、日本だったらもっとシミジミとして物悲しい映画にしかならないんだろうなあ。そういう意味で印象深い作品。
【大木眠魚】さん 8点(2004-03-04 00:10:53)
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