| 作品情報
レビュー情報
《ネタバレ》 ここ10数年、ルパンでカッコいいのはサブタイトルだけ、中身は食い荒らされて死に絶えたも同然と諦めていましたが、まさか復活劇を拝めるとは嬉しいですね。物語はほぼ次元・ヤエル奥崎のガンマン対決(ルパンはサポート役、しかし優秀さは十分アピール)、60分の濃い内容を堪能できました。今作で従来のスペシャル版と比べて優れた点は、いくつも挙げられます。しょーもないユーモアを排除したこと、五右衛門や銭形等レギュラーを無理して全員出さないこと、銃のセットや発砲の瞬間を丹念に描いていること、そして何よりライバルが最後まで惨めさをさらけ出さないことです。ヤエル奥崎は、「国内限定」の最強ガンマンと種明かしされ敗北しますが、職業暗殺者として致命的な傷を負ってなお命乞いをしませんでした。主人公の敵だからといって負けても貶めないのは作品の品格を保つうえで大事と思います。そして、最後にまさかの「あの方」が登場。この新シリーズの黒幕になるんでしょうか?そういえば、ルパンが荒唐無稽でありながらハードボイルドだった時代のキャラでしたね。
【次郎丸三郎】さん [DVD(邦画)] 9点(2017-05-28 19:22:31)
その他情報
|
© 1997 JTNEWS |