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《ネタバレ》 まったく期待せずに観に行ったのですが、おもしろかった。「ゲド戦記」がひどすぎたので、期待値が下がりに下がっていたというのもある。「ゲド」を見て絶望した方は、その絶望感を抱えたままみてみたら意外にやるじゃないか、と思えるかもしれない。
良かったのは、主人公の少女・海がさほどジブリ的でなかったところ。駿監督だったら、苦境にあってもがんばりを忘れないはつらつ前向き少女になっていた可能性があるが、吾郎監督の描き方は、非常に淡々としていた。ヒロインだけど、ぜんぜんヒロインらしくない。活躍はするんだけど、その活躍もめちゃくちゃがんばってそうしたというよりも、気持ちの流れに従っていたらスルスルとそっちに引き寄せられていった感じ。キャラクターが全般的に薄味なんだけども、その薄味感が本作にはなかなかマッチしていたんではないかと思う。 「耳をすませば」にかなり通じるものがあるので、好きな方にはおすすめできる。あれがダメならたぶんこれもダメ、かも。 余談だけど、映画みたあと掃除したくなった。 【クリロ】さん [映画館(邦画)] 7点(2012-02-27 18:44:40)
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